2025年3月14日、Kracheh州のメコン川近くにあるカシューナッツ農園を視察しました。
今回の視察の目的は、2025年1月にKandal州の小学校へ井戸を寄付した際に取り付けたフィルターに関連する情報の収集です。
当初は有名なカシューナッツ農園を訪問する予定でしたが、訪問客が相次ぎ日程調整が困難だということで、関係者からの紹介を受けて今回の農園を視察することとなりました。
プノンペン市内から車で約5時間。現地は見渡す限りカシューナッツ農園が広がっています。農園のオーナーへのインタビューを通じて現状を把握することができ、とても有意義な視察となりました。



今回訪問した農園は、5人のオーナーが共同で約100ヘクタールを所有し、主にカシューナッツを栽培しています。
ちょうど収穫期を迎えており、農園に足を踏み入れると甘い香りが漂ってきました。カシューナッツは、赤い実(カシューアップルとも呼ばれる)の先端に付いている殻の中にナッツが入っています。甘い香りは、この赤い実から発せられているようです。
オーナーが実を1つ取って食べやすく切ってくれたので、皆で試食しました。口に含んだ瞬間、「これは桃だ」という声が上がるほど、香りも味もまるで桃のようでした。

収穫方法、販売先、価格、廃棄物処理、現在の管理体制などについても確認しましたが、多くの課題があることが分かりました。
JATICとしては、農村部の環境整備、販売網の再構築、労働条件の改善など、これらの課題解決に向けて尽力していきたいと考えています。