2024年11月26日、JATIC(日本先端技術国際インフラ協力機構)は、カンボジア王国政府民間空港省のご一行様を、次世代都市型風力発電システムの視察のため福岡県、九州大学へご案内しました。この視察は、カンボジアにおける持続可能なエネルギーインフラ開発を支援する一環として実施されたものです。
訪問先の九州大学・伊都キャンパス 椎木講堂では、株式会社リアムウィンドの大屋氏(球種大学 名誉教授)による革新的な「リング風車」技術のプレゼンテーションと質疑応答が行われました。同技術は、都市部での風力発電の効率向上と設置の実現可能性を大きく進展させるもので、カンボジア政府ご一行様からも多くの関心が寄せられました。
プレゼンテーション後には、実際に稼働しているリング風車を見学し、その設計や動作原理、環境への影響について直接学びました。都市型風力発電は、従来の風力発電が抱えるスペースの制約を克服し、新たなエネルギー供給モデルを提示する可能性を秘めています。
カンボジアご一行様は、この視察を通じて次世代エネルギー技術の知識を深め、自国でのエネルギーインフラ開発に活かせる多くのアイデアを得られたようです。特に、都市部におけるエネルギーシステムの導入可能性について具体的な議論が進められました。
JATICとしても、こうした革新的な技術交流を通じて、持続可能なエネルギーソリューションの普及に寄与することを目指しています。本視察が、カンボジアと日本の技術協力をさらに推進する契機となることを期待しています。