GPバイオテック社、カンボジア名誉領事との会談
2024年8月2日、在仙台カンボジア王国名誉領事館にて、JATIC副代表の杉山氏とGPバイオテック社の半田社長が田井進名誉領事と会談を行いました。この会談は、環境問題の解決を目指し画期的な「アントラーキルン技術」の導入を提案するために行われました。
アントラーキルン技術は、炉内で発生するガスにより自身を加熱し、高効率で低燃費な運転を行う炭化炉を利用しています。この技術は、日本では製紙産業の廃棄物や下水汚泥を炭化し、土壌改良剤等に活用されています。
訪問の主な目的は、カンボジアで生産されるカシューナッツの殻を原料として高機能活性炭を製造する提案であり、これは高度浄水処理にも使用可能です。そのため、カンボジアの水質問題の解決に貢献することが期待されています。また、下水処理場で集められる下水汚泥を利用してアントラーキルン炉で土壌改良剤を製造することも検討されました。
また二国間クレジット制度(JCM)を活用した支援事業の枠組みを活用することも議論されました。半田社長は、この技術が持続可能な発展を促進し、カンボジアの将来に貢献する可能性を強調しました。田井領事も、この技術の導入に強い関心を示し、カンボジアでの技術活用を支持しました。
今後、GPバイオテック社は活性炭をカートリッジ形式で市場に提供する計画を進めており、試験的なプロジェクトが9月から開始される井戸の建設事業で予定されています。この井戸の建設プロジェクトは、フレッシュニュースによる報道も予定されております。