2024年6月3日、JATIC顧問で在仙台カンボジア王国名誉領事館の田井進 名誉領事と秘書官の澁井ソンダップ氏が高知を訪問されました。
高知県庁や高知市役所、南国市役所などの行政機関や複数の企業を表敬訪問し、高知県とカンボジア王国との間で経済、人材、教育などの交流を促進するための意見交換を行い、双方の関係強化を目指す重要な一歩となりました。
高知県庁へ表敬訪問
在仙台カンボジア王国名誉領事館 田井進 名誉領事と共に、JATIC代表理事 柏野宏之、副代表理事 杉山寿之、CIEDO代表理事 安藤 雄二氏(他6名)にて高知県庁へ表敬訪問させていただきました。高知県知事が公務で不在の為、高知県庁文化生活部長 池上 香氏がご対応いただき様々な意見交換を行いました。
高知県庁文化生活部長 池上 香氏との意見交換
田井名誉領事は、冒頭の挨拶にてカンボジアと日本の外交関係が70周年を迎えたことに触れ、両国の関係がさらに深まることを期待していること、そしてカンボジアの平均年齢が26歳と非常に若いことを強調。
高知県 池上香文化生活部長は、高知県内もカンボジアからの技能実習生が増えており(現在117名)、経済や文化の交流がさらに進むことを期待しているとお話頂きました。
少子高齢化が進む高知県とは対照的に、カンボジア王国は平均年齢が26歳と非常に若い国であることから、技能実習生制度の進展などについても積極的な意見交換が行われ、今後の経済、教育、医療、農業など様々な分野での交流が期待されます。
高知市役所へ表敬訪問
写真左から、CIEDO代表理事安藤雄二氏、桑名龍吾高知市長、田井進名誉領事、JATIC代表理事 柏野宏之
高知市役所にて桑名龍吾高知市長を表敬訪問し、意見交換を行いました。桑名市長との意見交換は、地域の経済活性化や国際協力の可能性について非常に建設的なものとなりました。
高知市長の桑名市長との意見交換
田井名誉領事は、カンボジアと日本の外交関係が70周年を迎えたことに触れ、戦略的包括的パートナーシップ協定の締結により、両国の関係が急速に深まっていることをお話され、更に技能実習生制度や経済・文化交流の重要性についても述べ、今後の人的交流の拡大を期待していると述べました。
桑名市長は、田井名誉領事の訪問に感謝を述べ、高知市とカンボジアの関係がさらに深まることを期待していると話しました。世界情勢が緊迫する中、地方自治体や市民レベルでの交流が平和を保つために重要であると強調し、農業、水産業、エネルギー問題などでの協力の可能性についても言及。
訪問の締めくくりとして、記念品の交換と記念撮影が行われました。高知市からは伝統工芸品が贈られ、カンボジア側からも記念品が贈られました。
南国市表敬訪問。平山耕三南国市長と意見交換
南国市役所を表敬訪問させていただき、平山耕三市長と意見交換を行いました。今回の訪問は、カンボジア王国と南国市の関係をさらに深めるための重要な機会となりました。
平山南国市長との意見交換
平山市長は、南国市とカンボジアの関係がさらに深まることを期待しているということ、またカンボジアの若い世代が国の発展に寄与していることに触れ、日本とカンボジアの交流が双方にとって有益であるとお話を頂きました。
田井名誉領事は、自身のカンボジアでの経験や日本との交流の重要性、カンボジアと日本の外交関係が70周年を迎えたことに触れ、戦略的包括的パートナーシップ協定の締結により、両国の関係が急速に深まっていること。そしてカンボジアの若い世代の活力や、農業、水資源、教育、文化交流や水資源の状況について具体的な意見交換がされました。
今回の訪問では、カンボジアの農業技術や水資源の管理や農薬の問題まで、南国市とどのように協力できるかについて具体的な意見交換が行われ、さらにカンボジアの若い世代の育成や、教育交流の可能性、日本の技術やノウハウをカンボジアに導入することの重要性についても話し合われました。
この訪問は、カンボジアと南国市の友好関係を深めるための重要なステップであり、今後の交流の基盤となることが期待されます。
田井進名誉領事講演会
土佐藩主山内家下屋敷跡に建つ温泉旅館「三翠園」にて、「カンボジア王国 フン・マネット首相の特別補佐官として高知県に期待すること」という演題で、田井進名誉領事による講演会を開催しました。
この講演会には、高知県議会議員、高知市議会議員、須崎市市長、土佐清水市市長、南国市副市長など、多くの高知県の行政および財界の関係者が参加し、総勢100名を超える参加者が集まりました。
田井名誉領事の講演は、高知県とカンボジア王国のさらなる交流と協力を促進する重要な機会となりました。
JATIC代表理事 柏野宏之も登壇
同講演会では、JATIC代表理事の柏野宏之氏も登壇し、「カンボジア王国の現状とJATICの目的」について講演を行いました。
柏野氏は、カンボジアの経済成長や社会発展の現状を詳述し、JATICが取り組むべき課題や目標について説明しました。特に、カンボジアにおけるインフラ整備や技術移転の重要性について強調し、高知県との協力関係の構築に期待を寄せました。
総括
今回の訪問と講演会を通じて、高知県とカンボジア王国との関係が一層深まり、文化や産業の交流がさらに進展することが期待されます。
JATICは、経済、文化、人材交流の分野でのさらなる協力を推進し、双方の発展に寄与するための具体的な取り組みを積極的に進めてまいります。また、今後の継続的な対話と交流を通じて、両国の友好関係の発展を祈念します。